Warning: Unknown: Unable to allocate memory for pool. in Unknown on line 0
Warning: session_start(): Cannot send session cache limiter - headers already sent in /var/www/htmlreviews/author/11452/11274/7.htm on line 4
小さな口癖
■ 目次へ
第7回
7
スローモーションな自分を見た。そこには死んだおじいちゃんもいた。
薄黄色と薄水色で構成されてるような世界。言葉では表現できない。
とにかく優しい場所。私を傷つけたりしない。
危ないものは何も無くて、全てが丸くカーブする。
やわらかくて静か。恐がることは何も無い。心配も一切いらない。
そんな世界に一晩だけのまれた。
泣きながら起きた。そこで素直な私はまた止まった。
無言で立ち上がって歯を磨いて適当に服を選んで着た。
足元はいつだって2つだった。隣にもう2つ並べば少しは嬉しいのに。
無駄な期待はしない。無駄な努力もしない。そんな冷淡さはもう持病。
私は鏡を見ながら自分を観察した事がある。自分が普段してる表情なんて 改めて鏡ごしに向き合ってみたら想像と全然違っていたりする。
また私は私を知った。
案外自分より人のほうが自分を知ってることって多いんじゃないかと思う。
自分が一番自分を知ってるなんてよく聞くけど、本当はどうだろう?
少なくとも自分にしか解らない部分50と人しか知らない部分50の50:50だと思う。
そんな感じであの猫はまた逃げたんだ。
1歩近づけばこっちを見る。1歩近づけば姿勢が変わる。1歩近づけば逃げる。
その1、2、3は猫の定番。
私も見習わなきゃいけない。
私は歩いていた。もうしばらく休んでない。止まるのが恐いことって結構ある。
一度離れてしまったら距離が出来るんじゃないかって不安になることも多い。
私は全てに自信が無い為に何かを強く信じて不安や恐怖心に勝てたことがない。
だけどこのままの自分を生きる気はない。
そんな欠陥部分は常時工事中。しばらくお待ち下さい。
|
|
← 前の回 次の回 → ■ 目次
■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 465