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小さな口癖
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第4回
4
今日も夜に疲れさせられている。眠れば眠ろうとする程に眠れない。
昨日は疲れない1日ではなかった。寧ろとても疲れていた。
それでも朝は来た。朝が来て、日が完全に昇ってやっと眠くなった。
「おやすみ」
今日は学校は無い。休日にする事といえば、まず遊ぶことはしない。
1週間の疲れを癒すだけの日。体に負担をかけないだけの日。
それがどんなにつまらない1日に思われても私にとってはなきゃならない時間。
昨日まで泳いでいた魚が今日は浮いていた。浮いて、2匹目はそれを食べていた。
TVを久しぶりにつけたら昔大好きだった番組が再放送していた。
昔大好きだったものに私は興奮した。新しく流行っているどんなものよりも素敵に思った。
過去 過去 過去
いつだって私が好むものは過去にしかない。
新しいものには興味が無い。知らないんじゃない。
知っていてそれでいて興味が無い。
過去に失くしたものは過去にしかない。もう取りには戻れない。
例えば夢の中で手に入れた宝物は起きたら消えちゃうだろう。
起きたら手ぶらで布団にだらしないポーズで寝ているのが現実。
そんなもんだ。
解っていながら過去に失くしたものを私は永遠に追うだろう。
手に入れたいから追うんじゃない。
後悔した私を納得させるために謝る為だ。
その為に追ってる。ずっと頭の中は歩き続けてる。
だからどんな日も私は疲れていてどんな日も止まる事はない。
今日は新しい日だった。昨日は懐かしい日だった。
明日はどんな日だろう。
また思う。「明日は今日より幸せだったらいいな。」
今日もまた今日を最後に否定した。
あの人は今どこにいるんだろう。あの人が歌ってた曲を聴いて思った。
あの人は あの人は あの人は
気が狂いそうだから考えるのを辞めた。
今日は昨日よりちょっと涼しいらしい。でも昼過ぎに裏切られる事が多々ある。
期待しないでいよう。
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