オレは某国政府に属するエージェント 大統領の勅命を受け隠密に行動するプロフェッショナルだ 潜入捜査・破壊工作・テロ対策・軍事作戦そして暗殺 身分を偽り姿を変え操る言語は数通り
人呼んで “ゴースト” 存在しない男だ
仕事がないときのオレの毎日は退屈に過ぎていく 血なまぐさい毎日から解放されたいわけじゃないが 狙い狙われるのがオレの仕事 平和ボケした東洋の某国で人と交わらず酒だけが相棒だ
死にたくて仕事を続けているが何故か死ねない 酷い拷問を受けても 爆風で吹き飛ばされても 縛られて海に投げ出されても オレは生きている
つくづく天国から嫌われてるようだ いや オレが行くとしたら地獄か ってことは地獄の門番が門を開けてくれないってことだな
機械のように命令に従い 命令どおりに任務を遂行する オレはこの仕事で一体何を手に入れたんだろう? 成功しても感謝もされなければ褒められることもない 失敗すれば責められる 失うものばかりだ 愛する者もなく守るものもない 待っている人がいないからアジトはあってもスイートホームはない
そんな生活を続けて十数年が経つ あの日から・・・
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