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作品名:繋がる空 作者:

第3回   出会い

娘達との連絡用にと携帯を持つようになった、ユリ34才の夏。

何気に眺めていて目に留まったメル友募集のコーナー。
おもしろ半分で登録をしてみた。

何件かメッセージが届いた頃、この人がいいかな。
と選んだのが彼との出逢いだった。
同じ歳のバツイチ。名前は、タカ。
ユリと同じく二人の子供がいた。

それから毎日のようにメールをした。
「おはよう」の朝の挨拶。
仕事の合間に子供のことや世間話しなどをメールし合った。夜、子供達が寝た後もメールでいろいろな話しをした。
「おやすみ」まで毎日が楽しかった。

知り合ってからちょうど一週間。
娘達が寝た後に初めての電話。
緊張と恥ずかしさで何を話したらいいのか、頭の中は真っ白。
お互いの子供のことなどを話して、その日は終わった。
穏やかな話し方。
優しい声…
それがタカの印象だった。

夏も終わりに近付いた頃、ふと見上げた夜空に、満月が光輝いていた。
輝く月を観ながらユリは、タカへの想いを募らせていった。


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