4 残暑日も 新たな刺激 若やいで
暑い7月は過ぎた。8月半ばも過ぎた。フリルのスカートや首までボタンのあるシャツも早く秋用に替えたいが替えられない。若い時分、フリルのシャツでGパン姿にしていて笑われたことがある。それ以来大人になっても長い間この組み合わせが出来なかった。 しかし、仕事をするようになってからは気にせず堂々と着ている。私はスカートの方が好きだ。だが若くない私のおしゃれ着としてGパンだって今役立っている。 暑い。新しく作ったパッチの手提げもまだ似合わない。うずうずする。 私は一日一日仕事を終えると、気分を新たにする癖がついている。引きずっていると次の仕事が出来なくなる。仕事始めの頃何度か経験した上で身につけた処世術だ。 今の仕事中は九大病院前駅から地下鉄だ。いつもの西新まででなく今日は天神で降りた。南に歩き福岡美術館に行く。パッチワークの制作展が今日で終る。私は見ておきたかった。 畳2枚はある大型の壁掛けがぶら下がっていた。制作者の美意識が見事に表れている。 抽象画に近い雰囲気である。自分には出来ない。私はそう思った。 私は、特別に布を購入しない。手近な古着を裂いてパッチを作る。息子と娘が着古した服を捨てて出て行った時期と重なって始めたのも関係していよう。今は自分や夫のも使っている。だから、展示されたもののようにはいかない。
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