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作品名:フツウの顔の中国 U(2010年) 作者:あるが  まま

第4回   4 湯たんぽ 
4 湯たんぽ 
 寒くなっていく頃から、学生たちはトイレ辺で小さなボトルにお湯を何度も入れ換え教室に持ち込む。
 ところが一人こっそり私に触らせたモノがあった。可愛い花柄の布に包まれている。
 「湯たんぽだ!」私はそう思い込んでいた。
 後日、床に坐る時のために敷く毛布を買いに行った。その時、偶然この湯たんぽを見つけた。何と「電気湯たんぽ」と書いてある。12元だった。
 1枚15元毛布を2枚買った上での買物となった。
 まず充電。5分もかからない。布団の足元に入れておく。
 寝る時は低温火傷しないようにずらす。朝方は人肌の温もりを直に感じながら朝食準備までの短い時間に楽しんでいる。
 日本の昔の湯たんぽは赤いゴム製だった。母にお湯を入れて貰って、ポチャポチャする感触も楽しんでいた。しかし、大きすぎる感じだった。
 今売っているのは小型のプラスチック製である。この日本の今の湯たんぽも好きだ。
 でもこの中国製の柔らかさ感覚は日本製では味わえない。


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