33 終りよければ全てよし
泰州の牧院は7月15日をビザ期限にしていた。15日以前に日本に戻れと言う訳だ。旅行ビザを取得する手しかなくなった。そうして中国滞在を一ヶ月長引かせることにした。おかげで泰州から上海への引越が可能になった。 上海は福岡から1000qない。東京へ行くよりも近い。だから福岡の友達らと会い易くなるというのが魅力だ。それは同時に孫達と会い易くなることでもある。孫らには友人達とはまた違った特別の感慨が沸く。爺の志を継ぐ可能性ある者たちだからでもある。 こうした気持ちでいる時、上海でこの孫らと実際に出会えたのだから、言うことなし。 それと並行する形だったのだが、9月から仕事のできる就業(Z)ビザを貰えることが正式に決った。上海政府に感謝である。外大の力あってのことだから、何よりも外大に足を向けては寝られない。正直、一喜一憂した日々が続いていた。心の不安が体調に反映していた。しかしそれもこれも夢が実現できれば懐かしい思い出になっていくであろう。 この孫達と別れ、嬉しさいっぱいの中、我家のある津屋崎に帰省することができたのである。
この間色々なことがあり過ぎ、投稿も長い間途切れてしまった。そうした事情もあり、今回の文章をもって「中国報告」に一区切りつけたい。 9月からは、カテゴリー「小説」の欄に飛んで、ぼちぼちと投稿を再開したい。
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