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作品名:フツウの顔の中国 U(2010年) 作者:あるが  まま

第22回   22 契約書
22 契約書 

 9月からの内定の大学から,契約書を交すとの連絡を受け上海に行った。労働条件も今とさして変わらない。物価が高い分少し経済的には不利と言えるかも知れない。でも上海に出る度の時間(往復8時間弱)とお金(往復200元)を考えれば、よくなることは間違いない。
 何より泰州で切れるビザを継続出来るよう配慮する、と言うのが魅力だ。
契約は一年毎。だから来年再契約できるよう頑張りたい。
「上海の同じ学校で2年間仕事する」のが元来の願いだった。だが、万博「前後」からと言うのは万博「後2年弱」と計画はずれることになった。しかし契約が可能になったこの段階で考えれば、それは小さな違いでしかない。
 今までは「契約書」の内容など丁寧に見て来なかった。特に外国で仕事などする場合は契約書で全て判断する以外にないのだから、知らなかったでは済まされない。その意味で、漸く私も「契約書」を重視するまともな労働者になれたと言うことである。
学習の力は大きい。


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