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作品名:フツウの顔の中国 U(2010年) 作者:あるが  まま

第2回   2 おせち料理 
2 おせち料理 
 
ショウ州では自炊をしていなかった。だから、ハルビン、蘇州に続く中国での三度目のお節料理つくりになる。今年は、学生とも一緒に作ることが出来た。
今年のもう一つの特徴は、年末に学生がりんごを持って来てくれたので、急遽いつもの「キントン」と「りんごキントン」の2種を作り食べ比べて貰った。
それ以前に思いがけなくも焼き海苔も貰っていたので巻き寿司も作れた。黒豆は時間をかけた分美味しかった。昆布といりこの佃煮風は、いつも作っているがその時の気分で少しずつ味が変わる。これも楽しい。
日本人教員Yさんから日本産米のチャーハンを貰った。艶も粘りもある。日本に帰った時の楽しみの一つがこの米であることを思い出す。
中国の普通の米(5s日本円で250円位)でいつも満足している私は、時折お相伴に与(あずか)る日本の米や餅が大変なご馳走になる。
 他人にとって他愛ないものでも、自分には有難いものが色々ある。
(「おせち料理)と名づけたもののこの程度。それでも日本では決して作ることのない作品。
中国におればこそ作ってみたくなるから、異国はいろんな力を持っている。)


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