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作品名:フツウの顔の中国 U(2010年) 作者:あるが  まま

第13回   13 中国での餅搗き
13 中国での餅搗き 
 
 スーパーで買える中国の餅(ニエンガオ)は、いくら熱を加えても形は崩れない。 が、日本の餅のようにふっくらにもならない。
 野菜炒めや諸々の汁に入れて食べる分は、それなりに美味しい。
広東省の知人の家で貰った塊状の自家製餅は、その都度約5o厚さに切り、薄く油をひいて焼くのだが、柔かいままのかき餅に似る。切り方にもよるが、軟らかくタップリの量感がいい。
 これはいいことか悪いことか分らないが、まさか家庭用にカビ防除しているとは考えられない。それでも、冷蔵庫に入れておけば一ヶ月経ってもカビが生えない。
 折も折、私の寝つきの悪さを心配した教え子が漢方の食材の一つにもち米を紹介。その指示でもち米も買った。私の行くスーパーには「宿遷もち米」と「タイのもち米」があった。
蒸したり普通に炊いたりしている。おこわも美味しいが、蒸してすりこ木で潰して餅並みにしたのはもっと美味しい。
 私はこの初めての餅作りに感動している。
もち米はいつも買う米の2、3倍、1s7〜12元だが、日本の餅がなくなっても、好みの食生活を保障してくれるこの「発見」は大きい。



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