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作品名:春節前後を行く《旅は遥かなる記憶を蘇らせる》。 作者:あるが  まま

第11回   11  敦煌に  春節三日目(初3)
11  敦煌に  春節三日目(初3)

早く目が覚めたのでそのまま起きて地図を見たりしながら列車の出る時間を待った。
時間通り出発した列車もまた左手に天山山脈をずっと見続け、5時間半で柳園に着いた。雪をいただく天山山脈の向こうの荒地とそのまた向こうにあるはずのモンゴル共和国を何度か想像していた。
一方で休み明けの講義の内容の検討もできた。乗務員の一人が関心を持っていろいろ聞いたりするのに答えるのも楽しかった。何より柳園でウルムチ行きの切符が買えた。硬臥で118元は有難い。バスでなく列車を選んで一番よかったことになる。
その後の出来事では、贅沢言えないけど、正直いやな感じが続いた。バスを待てども来ない。最終的にタクシーで敦煌に来る羽目になった。
柳園から敦煌までの130q中の100q以上は地図で見ていたようにほぼ南東一直線の道だ。砂漠公路は起伏の関係からか右に左に曲がったりする。ところがこの敦煌までの道路は、福岡から熊本までを微調整する程度なのだ。少なくも50kmほどが二回、都合100qは全く曲がることなく走った。
ホテルは、安いのを希望したからだが、シャワーが出ない。トイレの電気がすぐ消える。それでも気持ちよく横になれるし、何よりワープロがいい条件で出来る。


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