8 活躍の自転車
「電動車から自転車に」 学生寮近くのバス停から終点の泰州一百(デパート)まで僅か1元(13円)。中国のこの安さが好きだ。デパートは煌びやか。6階までエスカレーターで見、それからエレベーターで地下1階に下りた。駐車場は目の前だが店部分がない。最終的に分ったことだが、エレベーターは店舗に通じてなく、外にある地下行き階段からのみ繋がっているのだ。 店舗は二つ。携帯電話機修理と電動自転車販売。「デパートより近所の店のがいい」との孫みたいな同僚の示唆で買わず、一方自転車市場の中古品も見に行った。バスもいいし、1時間3元の貸し電動車も見つかった。結局友達になれた男の高校時代使用の自転車を泰州滞在間だけ借りることにした。「体つくりにもなる」、と思わぬ事態の推移を喜んでいる。
「二胡の練習」 市の古い町並みの一画に、少年宮と文化宮が並ぶ。自転車で20分。6qほどの距離だ。 毎週火曜日朝1年生の授業を終えたら脱兎の如く自転車を走らせる。1対1の二胡の練習だから疲れるが充実している。半ば我流だった癖を直すのは大変。指の形など固まってしまっている。だが小1時間100元の練習も三ケ月。些かの進歩の実感は大きい。 先日の夜、突然学生の訪問を受けた。同じ二胡の先生から学んでいると言う。中国語だけだから交流と言っても進まない。それでも同志を見つけた感じの彼女に一層の興味を抱かせたことだけは確かなようだ。6年間、子どもの頃からの学習者と比ぶべきもないし、その域に到底達することもない。が、私も改めて練習に精出したいと思った。
<お断り>ここで一旦「最終回」。「春節前後の中国の旅」として限定したのを数日後から投稿していきたい。それが終って「フツウの顔の中国その2」につなげていきたい。
|
|