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作品名:フツウの顔の中国 作者:あるが  まま

第6回   6 テレビでの喚起
6 テレビでの喚起 

       <新型インフレ>
私の周りでは皆無だが、中国でも新型インフレ(甲型H1N1)が流行っているようだ。予防接種の事例がテレビでも映される。新型に聞くとの風説でニンニクが高くなったりもする。私が中国に入国した際も江蘇省国際旅行衛生保健センター泰州分室センターでの検疫が義務付けられていた。新型インフルエンザ対策としても検疫は重視しているのだろう。
国外に出る人と国外から来た人が、部屋を移動し10点ほどの検査を受ける。レントゲンの所でも一人の医者が来訪者の姓名をパソコンに打ち込み、胸の映像に不審な点があればマイクで更に指示する。一人にかかる時間がえらく長い。係員を増やせないものかと思うが余裕がないのだろう。罹患者や死者の数を減じて公表するとの噂の背景をも諸々考える。

「環境問題」
コペンハーゲンが契機になっているのだろうが、環境保護の必要性が朝7時の「CCTV新聞」チャンネルでも大々的にあった。マラヤ、マニラ、バンコク等アジアの海面都市を紹介、北極の小さな氷にしがみつく白熊を象徴的に見せた。一方、酷かった日本の川崎市を激変させた様々な取り組みを、中国人記者がインタビューして詳解する場面もあった。
泰州でも宿舎の台所から見えることだが、中国の朝は掃除の人の活躍から始まる。一方でビニールを平気で捨てる者も後を絶たない。日本でのことだが、車から煙草の吸殻を捨てた若者に、捨てるものではないと注意したら、「気になるならお前が拾え」、と返って来た。個人の捨てるのと工場や車の排出物は桁が違う。でも仮に捨てる時でも場所を選ばせたい。


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