4 建国60周年
「建国60周年の立会い」 意図的ではなかったのだが今この中国にいて、60周年記念に向けての取り組みをテレビを通して垣間見ることになった。この一ヶ月、「我愛中華」の文字や言葉を見ない日はなかった。56民族の異なる言語の中での唯一の合言葉になると言うのだろう。国家行事なのである。 そんな中、中国人のブログ中の部分紹介(サーチナ)に、「反日は愛国でない。偽造や贈賄が反愛国だ」と言うのを見つけた。同じサーチナで「若い人に反日が増えているのは、過去の日本の侵略行為が残虐、悪質だったからでなく、その事実を本当だと知らなかったり認めない日本はまた侵略する可能性があるからだ」とあった。
「目の当たりにした記念行事」 夜中も早朝も、10時からの開会もそして夜10時の閉会過ぎまで、「CCTV新聞」チャンネルを兎に角観ていた。圧倒されたのは映画『閲兵式』を思い出した解放軍や民兵らの行進だけでない。56民族の特徴を誇示する集団乱舞も夜遅くまで果てなく続いた。「60周年記念特別報道」を通して見た人文字の色、文字、動きも含め中国の色彩感、芸術観も堪能した。 花火の技術も半端でない。三年前蘇州寒山寺での年越しで見上げた花火では日本の方が優れていると思った。しかし壇上の村山富市も思ってたろうが、花火の歴史を誇るここぞの中国は日本の及ぶところでない。北京オリンピック報道で一部CG活用に批判があったが、技術の拙さを隠すためでなく天候への配慮だとする理由を素直に認めることが出来る。
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