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作品名:腐りかけの目 作者:

最終回   1
夜もふけてふけきった頃合に

流す涙は宙を舞う

剥がれ落ちた葉の様に
ゆらり揺れるは

私の想い。


話す前に問答無用に穴を塞がれ
枯れてく自我を眺めてた。


何とも滑稽なその姿に
憤りをも通り越し
行き着く先は不感症。


何でもいいから
何でも無いから
そんな言葉が口をつき
名も無い人には

嘘をつく。


殴り殴られ退化してく頭から
流れてくるは要らない情報。

舐めて弾ける欲望が
収まる事は無いと知り
尽き果てるまで
知らぬ降り。

知り過ぎたと言う割りに知識もないから
恥をかいて自己嫌悪。


いつの日か幸せな日がくるって嘘を糧に
大した努力もせず流れる時間。

少し前まで健全で
自意識過剰なそのせいで
理解出来ずにまた戻る。


腐ってるこの世に絶望していた。


幾つもの身体を通り過ぎわかった事は一つだけ。

この世が腐ってるんじゃ無い。



私の、この目が、腐っている事。


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