「ああ、戦う意思のあるやつを見捨てたりしないさ。」 と佐々木が言ってくれた。 俺は佐々木に仲間にしてもらったと思い心の中で静かに喜んでいた。 俺に仲間が出来たのなんて数年ぶりだから…
いつの間にか夜になっていたが俺の心は昼間のように明るかった。 「部屋を決めるか」と佐々木がぶつぶつ独り言のように言っている。 結局俺の部屋は他人との相部屋となった。 相部屋には少し抵抗があったが暇しないだろう、と自分に言い聞かせた。 部屋の前まで佐々木に案内してもらい俺はなるべく音を立てないようにドアを開けた。 「キィッキッキー」と笑い声のような油の切れたドアの音で逆に目立ってしまった。
「よろしくお願いします」と頭を下げて顔を上げてみるとそこには自分よりも小さい見た目的に12、13ぐらいの子供であった。 この子達も親を「あいつら」に殺されたのかな?と俺は思った。 そう思うとなんだかその子達の気持ちがわかる気がした。 俺も親を殺されたからな…
しばらく俺は緊張していて部屋全体に緊張した感じが漂っていた。 だがその感じを打開したかったので俺は一番近くにいた13歳くらいの少年に話しかけた。 「何でこんなところで戦っているんだい?」 と返答の内容が予測できたが聞いてみた。 すると少年は「親が殺されて一人では生き抜けないからだよ。」 と予測していた事を言われた。 この子達は俺と同じ境遇にあるんだ… そこから緊張が解けたのか俺はそこにいた少年たちとすぐに打ち解けられた。 「夕食の時間だぞ」と佐々木が呼びに来た…
|
|