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作品名:WINDOW 作者:零壱

第11回   11
「あいつら」の襲撃により戦場となった城周辺では銃弾が飛び交っていた。
銃弾は次々と「あいつら」の頭に直撃し「あいつら」は倒れていく、中にはクリティカルヒットして頭が吹き飛ぶやつらもいた。
そんな光景を目にしたら急に吐き気がしてきた。
しばらく顔色を悪くしている俺を見た荻野さんに「どうしたんだ?」と声をかけられると俺は「何しろ人が次々と殺されているところに慣れていないからね…」と言いたかったが根性がないと叱られるかもしれなかったので「いや…大丈夫です」と言い立ち上がった。


しばらく銃声が鳴り響いていたがそれもだんだんと弱くなってきた。
「あいつら」が壊滅したのだろう、銃声は止み城からは全員のほっとしたため息が聞こえた気がした。
俺は今回は元は人の「あいつら」を殺めなくて済んだが次の戦いではこれ以上の数の「あいつら」が来るであろう。
俺は人を殺めることに恐怖を感じていたがそんなことは考えて入れなくなるであろう。


この戦いで幸いにも死者は出なかった。
それは大変よかったことだがやはり次の戦いの恐怖が俺にこみ上げてきた。
次の戦いで死ぬのは自分ではないのか…?そんな疑問をここにいる者の大半は持っているだろう。
俺には明日が来るのが怖かった…


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