2079年東京都内某所の研究所である実験の最終段階に入っていた。
そこにいる科学者は全部で34人、
一つの研究にこれほどの人数を注ぎ込むのは異常だろう。
だがこれだけの人数の科学者を引っ張ってこないとだめな研究なのかもしれない。
正直に言おう。
この研究所で研究されているのは「P−F34」という薬。
大雑把に言うと不老不死になる薬だ。
4,50年前の科学者たちにその話をすれば、
そんなことできるはずが無い。
と笑い飛ばされると思うが今はそれが可能なのだ。
研究所は地下にあり決して見つかる事は無い。
俺がこうやって文章を書いているのは、
この研究所のとんでもない科学者たちの告発をするためだ。
この薬はただの不老不死の薬ではない。
この薬の本当の正体は、
ここで文章は終わっている。
だが俺にはこの科学者が内部告発しようとしたが、
その前に殺されたのだろう。
と言う予想ができる。
現在は2080年。
例の薬の最終実験から1年がたっている。
この一年で世界は希望から絶望へ変わった。
小さい子供から老人まで。
一般家庭のやつらはみんな…
生きる屍状態となってしまった。
だが俺は幸運にも貧乏な家庭に生まれた。
生活は決して楽ではなかったがあいつらの様になるよりはマシだった。
なぜ世界がこんなになってしまったのかは俺にはよくわからない。
偶然この家に引っ越して来たら、
このメモリースティックが落ちていたのだった。
誰が書いたのかはよくわからない。
だが俺はこれのおかげで一つの希望を取り戻した。
この男の成し遂げられなかった、
科学者どもの陰謀を俺が告発してこのとんでもない世界を変えてやる…と
|
|