「ホットミルク」
曇り空の朝
ミルクを温める
ホットミルクは久しぶり
優しい思い出のような
暖房の温風にくるまる部屋は
とても静かな時間
こんなふうに静かに時を生きてゆきたい
窓の外は雲が濃くなり
雨が降り出しそう
私を待っているのは
あの窓の外
その空の下
ホットミルクで温もったら
深呼吸する
そして扉を開け出掛けるのだ
* * *
「響鳴」
心に響く音を持つことは
生きたという希望を持って
死へと向かえるような
大気に包まれている
音の伝わる世界だから
音の響く心のある世界だから
(0160129/0160130)
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