「歌」
いつか呟く雑音も 跡形もなく消えてしまうのだろう この記憶から
何もなかったように風は吹く その時も
風の中にはたくさんの想いが ただの記号になった文字から放たれて漂う
風の歌を聴く
風に触れる手のひらで
呼吸する
たくさんの想いが胸に流れ込む そして誰かの口から また歌が生まれる
* * *
「Change」
あたりまえであったことが そうではなくなる
風に浚われるように 手を伸ばしても届かず
私の声は詩 無音の 騒音の中に暮らしていても 静寂に包まれるように
あなたの声は歌 耳を澄ます どこからか聴こえてきて 守られるような
遷る日々に気づかないまま 風景は突然変わり 声なき声をあげる
共鳴するもの 伸ばした手に触れて
そして命は生きようとする 智慧を働かせて
017061321
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