「decide」
真冬とは思えない暖かさに 夏雲のような空の陰影 ビルの照り返し
息を呑む風景の美しさと 耳元で鳴る風の音 穏やかな時間に包まれていた
これから迎える時に呼吸を調える 新しい時間と経験が待つ
不安を乗り越えようとする波が 心の深奥から溢れる
真冬とは思えない暖かさに 夏雲のような空の夕陽 オレンジに染まる対岸の丘
胸を打つ風景の美しさ 耳元で鳴る風の音 穏やかな時間に包まれていた
* * *
「myself」
雪が降る前の空気の冷たさは
もの悲しげな想いをもたらす
季節に連動するかのような心
身体が星の一部であることは
意識していなくともそう有り
だけど心は自由と思っていた
心だけは自分のものであると
あらゆる支配を受けながらも
自己は自己であろうともがき
存在している唯一であろうと
何者でもない自身であること
一話完結の主人公であること
その自己を見失わないように
それがたとえ幻想であろうと
(01612)
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