「noise code」
綴る文字は詠にならなくて
とても狭い空間で消えゆく
閉じ込めた雑音でしかなく
手のひらの上弾ける小さな
最初はこの宇宙だってそう
星の呼吸ならほんの瞬きで
人の呼吸では気の遠くなる
とても深いところで生まれ
とても深いところに帰する
小さな記号に心を転写する
巡る時空のいつもどこかに
囁くような印をみつけよう
繋ぎ紡ぎ虚空に響かせたく
* * *
「星をみるより淡いもの」
あの陽炎はどこまで私を連れていくのだろう
もどかしいけどありがとうって言うしかない
生きてきた道なぞれば思い出す目指した方角
その旋律が体幹を成し心を鼓舞し続けてきた
鼓動が止む日までその景色に心を預けようか
(0160423/0428)
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