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作品名:
繋ぎあわせる物語
作者:
鳴瀬羽迦
第94回
hallucination
詩は風のよう
『hallucination』
記憶は生きようとする自分を
助けるように
記憶は都合よく
面影をすべて重ねてゆく
他者の罪悪感まで
押し付けられた日々に
もう進めないとため息を零す
それでも命は生きようとするから
止まらない呼吸のために
心を支えるものを
心を支える事象を見い出す
きっと偶然
ただの偶然
だから次はそれが心を苦しめる
全ては錯覚と
どこかで感じているから
* * *
風は詩のよう
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