11月を向かえる 風は寂し気 でも…
『星の呼吸』
目を覚ますと
星の呼吸を忘れてしまうようで。
自転の速度をみつめてみる朝。
深く息を吸い込み
冷たくなってきた空気を胸に染ませる。
太陽の光の暖かさにしばし包まれ
夏には嫌ったあなたに感謝する。
人はとても勝手だね。
星を着せ替えようとしているみたい
都合よく。
街時間の早送りに
思考も瞳のスクリーンも
追いつかない昼。
息が切れてしまうよ。
夕暮れを待って
ため息する。
すべてをスローにして眺めると
とても美しい
地上のニセモノの星明かりさえも。
星の呼吸に命を合せてみる夜。
眠りの中へと。
* * *
同じことを繰り返していると それがずっと続いて行くように思うけど そうではないから いつか変わってしまうもの なんて思うと 今というものが心に 例えば辛い時であっても ふと愛おしくなる
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