風に揺れるコスモス 巡る 誕生花の季節
* * *
「still life」
ガラスの中に映る景色が
とても美しい
音もなく凍りついたように
とても澄んでいる
「秋の途上」
窓を閉めると まだ 熱がこもる
足先や 手指に触れる リネンの
ひんやりした柔らかさは心地よく
「the age of the moon 28.55」
この雲に 遮られた向こう
針のように細い月があるのだろう
生まれ変わるために
「砂の粒子」
思い出にならなかった想いを
サラサラと零して 忘れたい
心の隙間から さよならと
そうして なんにもないを
楽しめるかな しばらくの間は
そして何かを また みつけて
* * *
ブラックな時もある しょうもないよね 人だもの
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