思い浮かべる
思い浮かべることができる
澄んだ水 深い空 すぎる風 森のかおり
身に染ませて…
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ときどき こんなふうに思えてしまう時もある なにをか問うても意味はなく あかされる真実もなく この世のあらゆる事象は 善くみえることも 悪くみえることも その時代を生きる人々の生甲斐(活きる力)として在るのではないかと 必要とされることが またはそうあるための状況が ただ存在するのではないかと
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『青の波長』
この星の空はほんとうは青くはない。 ただ私たちが青色と認識しているだけなのだと。
青い星に焦がれた。
目指したのは地球ではないの。 目指したのは空を青く見る目を持つ場所。 焦がれた想いを知る場所。
それは誰の想いなのか。
瞬きの瞬間のような刹那に。 弾ける無数の想いが観える。 人生の海に浮かべた様々な船に乗り込み漂う。 船から船へと乗り移り。 船を楽しみ、船の操縦を極めようとし。 大海を味わうことを忘れている。
命の海の現われ。
この世界の出来事は存在故の副産物なのか。 あなたをあなたたらしめる糧。
生きるために生まれた命。
朝の光を身に浴び。 夜気の香りに身を包み。 焦がれる想いは航海を助ける。
命の海の。
目に鮮やかと映る色彩に。 灰色が重なるのは心の濁りか。 不安を望むものは空に恐れの色を足す。
青の波長は何を意味するのか。
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引き出しの奥、みつけた古い詩。
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