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作品名:繋ぎあわせる物語 作者:鳴瀬羽迦

第68回   遠望






  言葉のつづら折り 行ったり来たりする心の 描く






* * *







『遠望』




春の嵐は 砂のつぶてで視界を塞ぐよう

暖かさが増しても ココロには何か足りない

ほんとうはね 雪が降るような 寒い季節が好き

人の温もりに 愛しさを感じるから

重ね着が 寂しいココロまで隠してくれる そんな気がするから

樹々の枯れた枝が 天に突き刺さるよう

その裸の枝には 春を待つ木の芽があって 命を感じるよ

ああ ココロを研ぎ澄ます 冷たい青空を想う






* * *






  音楽だけが残って行く 歌っていた人の顔を忘れたよ
  名前も消えて行った でも音楽がここに残っているの
  たぶん 私が生きている間は その音楽は鳴り続ける
  心を震わす 音源となって 鼓動とともに鳴り続ける








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