ココロが苦しい夜は 宛どなき思考にて
『月の雫』
ゼンマイをほどく時間 クタクタの足取りの帰り道
西の空を見上げると 目に映る三日月 ぼんやりと
わたし なにに取り込まれてしまったのでしょうか
なぜ 日々は思い通りに行くことないのでしょうか
明日の朝にはまた ゼンマイが巻かれ 我を忘れる
動き出す 繰り返す 動き出す 繰り返すのループ
見上げた三日月の眼の端に 涙 幻なのでしょうか
長い上がり坂 息が切れる でも空には届かない道
季節の風に食まれる身体 引き摺るように進むけど
焦がれる 繰り返す 焦がれる 繰り返すのループ
長い上がり坂 上がり切った その先で羽ばたこう
呼吸のない世界へと 大地に重い脚は残して飛ぼう
* * *
どこにでもあるありふれた単語の羅列かもしれない でも 綴る時には魂がこめられているもの 詩とは
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