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作品名:繋ぎあわせる物語 作者:鳴瀬羽迦

第6回   Defense System






  でも キミの目に 私は映らないでしょう 生きている時間が違うから…






『Defense System』




いろんな あるゆることが

私を 削って行くけど 

ほんとうは そんなに辛くはない




感覚が 鈍ってしまったのだろうか




思い出せないことも ある

思い出そうとすると 呼吸が止まる

温かな涙がつたって 拒む




忘れても ほんとうにいいのだろうか




きっと 私にはもう 触れられないもの

どこかで 幸せであってください

その正体を 私は忘れてしまうだろうけど




そうして もう少しだけ ここで




もう少しだけ 長く 夢を追ってもよいですか?

もう少しだけ 長く 夢を見てもよいですか?






* * *






  それでも もう 青い星に焦がれたりしない
  宇宙のディスクに刻まれている この景色が奏でる旋律
  このストリングスの震え なんて残酷なのだろう
  儚さ ゆえに美しい 夢の中の風












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