手に入れられなかったもの その価値を低く思うことで 苦しい気持ちをやり過ごす
『静二夜ヲ迎エル』
新しい生活が始まると これまでのように足を運べなくなる場所もある
そうやって人の生活は 次へと 移り変わって行く
でも もう かつてのように音楽の鳴ることを忘れることはないでしょう
心は知っているから 無意識にも自分に何が必要なのかを
再び嵐の予感はある そのための準備が眼に映らなくても始まっているよう
娯楽ではない 私の心を支えられる旋律をサーチしている
楽しかった場所に さようなら と 左手で触れた
再び月が登ろうとしている この眼に映る世界に この身を置く世界に
心のとても深いところで 覚悟している 静かに夜を迎える 想う
* * *
さようなら あなた
不幸になりなさい
不幸になったら ここに戻っておいで
だから きっと もう
永遠に会うことは ないでしょう
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