20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:繋ぎあわせる物語 作者:鳴瀬羽迦

第45回   理性




  

  北東の窓に頬杖ついて 流れ星ひと粒 みつけた 
  
 




* * *






『理性』





恒久平和のためのツールはない。

私たちは艱難辛苦の大宇宙の海原にあり

明日をも知れぬ小さな惑星上に暮らしているのだ。

平和という言動自体が誰かのための

生き甲斐ツールなのだ。

もしくは哀しいことではあるけど

私腹を肥やすものの戦略となっている。

この世には避けられない自然災害があり

思わぬ突発事故もある。

不治の病への罹患も誰にでも起ることなのだ。

何を持って平和というのだろう。

ひとりも余すことなく平等に暮らし健康に恵まれることか

争いがないこと災害がないことか

憎しみがないこと悲しみがないことか

長寿を全うし子孫を持つことか

さすれば平和は遠い火を見るような幻影だ。

死は誰にでも訪れる。

それがこの世に生まれたということなのだ。

庶民も国王も条件は同じ

昆虫も動物も生をうけたものはみんな同じ。

でも途方に暮れることはやめよう。

命が求めることを考えてみよう。

幸い私たちには考える力がある。

人類が培ってきた理性が。

人として生まれた

その人生を自分として謳歌しよう。

人として生まれた

その個々の尊厳を守りあおう。

自身の心を持とう。

誰かの刷り込みではない

自身の心を持とう。






* * *






『NO NUKES』





電力が足りないとか足りるとかはさておいても。

原子力にはもっと根本的に解決できていない課題がある。

その課題を持ったまま原子力発電所が建設されてきた。

福島原発の事故は原子力問題が抱えるさまざまな課題を

全国民の知るところとした。

なぜ日本は、その原子力発電に力を注いできたのだろう。

そして私は聞きのがしているところがある

ここまで原子力発電の建設を推進してきた政治家たちは誰なのか。

参考のため言い訳を聞いてみたい。






* * *






  人と現れて 

  青い空をみる 

  透る水に触れる 

  風を感じる 

  深く呼吸をする 

  鼓動を打つ  









← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 21397