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作品名:繋ぎあわせる物語 作者:鳴瀬羽迦

第38回   〜 short interval of silence 〜






  日々は陶芸家が器を形作るかのような創造  






* * *






「化石」

降り積もる 時が 

埋もれてゆく 時に

化石となる 想いは

言葉という 形の

いつか地層の割れ目に 現れたなら

その手にとって 甦らせて






「大好きという魔法」

  好きなものを側に置くとホッとする。
  
  好きな人たちといっしょにいるとあったかい。
  
  好きなことしている時は楽しい。
  
  日々の中、大好きという魔法。






「ゆめうつつ」

きはくなげんじつ りあるなゆめ

あらーむでめをさました それはどちらのせかい

きっと かなしみをかんわしたいから

きっと かなしみをのりこえたいから

これはココロのさよう わかっている

みうしなわない しんのじぶんを






「木星と金星」

  夜色へと深まる空に

  並んだ金星と木星

  どんなに近づいたかのように見えても
 
  ほんとうはとっても離れている

  なんだか人の心みたい

  なんだか少し切なくなった






* * *






  時の指先に内側も丹念に調えられてゆく










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