日溜まりの眠り猫 どんな夢の中にいるのかな…
『静謐』
雲が紫に染まるころ ふらりと散歩
風の渡る丘まで 街灯が点灯し始める
対岸のオレンジのライン 空の紫
風の音 髪を踊らせる
葉の生茂った桜の老木 ざわめく
でも心は 静かなのとても
皮膚一枚 隔てて
私という人間が この世界に存在している
瞳の窓から この世界をみつめる
限りある空間 心
体温が冷め 鼓動が止まるまで
風に 吹かれようか
やがて夜の闇に 包まれる
街灯に浮かぶ影に 息のあることを想う
帰ろう キミの待つ家へ
* * *
変化(へんげ)する空模様 人の心を 映すよう…
|
|