風の音に聞き耳をたてる 雨をよむ
『Early Summer』
靴のひもを結んだ 踏み出そう 今を
5月の風は 少し汗ばむ 身体を流れる
どこまで歩いても みつからない 答えだけど
命ある限り 歩き続ける 地球と 回り続けよう
春を越えて 新緑が迎える 対岸の初夏の匂い
海が見える辺りまで 息が切れても 行こう
あらゆる記憶が モノクロームとなって
この鮮やかな世界に 埋もれ行くまで
命ある限り 想い続ける 幾重にも星を包むように
辛い季節よ 心の底で土に 変わって
新しい息吹を 新しい根となって 新緑を支えて
差し延べた手に 目映い光の 粒子は降る
* * *
哀しい音楽は 鼓動 止めることはできない
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