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作品名:繋ぎあわせる物語 作者:鳴瀬羽迦

第3回   日光浴





  少しの憂うつ 晴れた空を 探しにゆこうか…






『日光浴』





陽溜まりに部屋中の



ポットの植物たちを並べて



いっしょに座っていたら



自分まで草になった気持ち



穏やかな温もり



穏やかな時



生を紡いでいる



人の世界はせわしないね



心までせわしなくなったり



自分の目線



自分のスピード



いつのまにか忘れてる



巷の流れに巻き込まれて



合わせようとすれば



その流れを加速するばかり



いそがしく動き回っても



本来の生きる意味とは



かけ離れてるみたい



もっとゆっくり暮らそうか






 * * *





   夢へと続く子守歌
   いつまでも耳を傾けていたいけど
   人はいつしか目覚める
   自らの意志へと
   大地に歩を進め行こう
   放り出されたような淋しさも
   朝の陽に拭われる






 * * *





朝の光がやわらかい 


雨上がりの美味しい空気 


風の癒し手 


空に包まれている 


誰も何も拒まれることなく



















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