雨雲の最初の一粒を 手のひらに 受け止めた 空も泣きだした いっしょに泣いてもよいですか 誰にも涙を 知られたくないから
『erasure』
最初は感情が消えてゆく
辛かったシーンが無声映画のように
脳裡に帯を描いた
恋人なんてあいまい
家族だって裏切る
繰り返された嘘に失った
失ったものはなんだったのだろう
と思い巡らすココロを
対する人々が二次元の登場人物のように
薄っぺらに見える
そのまま破り捨ててしまいたいけど
現実とはなんだろう
思考のネットワークが蜘蛛の巣のように
惑星を覆っている
もがけばけばもがくほど
絡め捕られてゆくようで
怒りは静かに堪えられていた
感情の内側に
消してしまいたいのはそれ
きっと人には泣くことも喚くことも肝心
我慢はなしで…
* * *
ある意味 現代だって弱肉強食 そういう世界 したたかな者が 勝ち誇って行くのだろう そんな毎日
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