空は遠い 小さな人間には どこまでも遠い…
＊ ＊ ＊
『Genesis』
銀河の渦は 宇宙の悩みなのだろうか
頭上に 浮かび上がる さまざまな想い
宇宙の悩みの それぞれの役を演じているのだろうか
地上にて 息衝いている この私達
夢の中で 意識を持つためには
手のひらを開いて みつめるとよいと聞いた
だから 昨日と今日の狭間で 自己を見失いそうになるとき
手のひらを開いて みつめてみるの
無意識から正気へ それは物語からの剥離
であるのかもしれない 孤独へとの
ステージを降りた 舞台裏の役者のように 緊張の開放
であるのかもしれない 素顔へと
主役であることが苦しいときは エキストラになってみる
演じることが悲しいときは 観客になってみる
閉じた目の 眼前に広がる虚空に
またひとつ 銀河が生まれる
＊ ＊ ＊
でも空は 惑星を包む 薄い薄い 皮膜…
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