幼き頃から疑問に思うことあり… なぜ悪しきものは醜き姿で描かれるのだろうか…
* * *
『あまのさぐめ』
あの日 警告を告げた鳥は あなたの手に寄って 射落とされ
あの日 全てを失うことを許した書面に あなたはサインした
還し矢は時を越え 今 私のココロを打ち砕く 何も残らない
恋心というものは 人を盲目にするものだと振り返る後の祭り
巧妙なる話術に酔いしれて あなたは鳥の鳴き声に耳を塞いだ
見えていたのに 過去の私あなた 眼を伏せ嘘の囁きを信じた
いつから人は 愛らしき姿を天使と勘違いしているのだろうか
彼らは人を傷つける鍵の爪を隠している ココロのひだの中に
彼らは小さな鬼 全てを奪うまで あなたに取り憑くのだろう
悪しきものこそ惑わす面と術を持ち合わせ人を巧みに利用する
それでも人は その場の心地よさに騙され 鈴の音色に騙され
日々痩せ衰えながら還って来た矢にて愚かさに気づくのだろう
* * *
本当が見える眼を人が身につけたなら世界はどう映るのだろう… この惑星(ほし)はどんな姿をしているのだろう…
|
|