探していたのは 揺るぎないもの…
* * *
『さよなら世界』
さよなら世界
と 思えるほど
感謝の込み上げてくる瞬間がある
哀しみの中にあっても
誰かに憎まれていても
私は私を生きている
どうにもならなように思う明日にさえ
あたたかな光を感じる
さよなら世界
たとえ この瞬間に途絶えても
ありがとう と言える
人ひとりの命が 尽きるとき
その人のみてきた その世界は閉じる
それでも誰かの手によって 世界というものは
次の明日を開かれる
明日の光のなかに
また君をみることできれば
あたりまえであるようで
それは奇跡なのかもしれない
その奇跡に感謝する
ありがとう
ありがとう
* * *
『気丈に生きる人』
私には真似できない
でも 私も最後まで嘆いたりはしないでしょう
それは貴女の勇気とは違って
臆病からではあるけど
何の自己主張もすることなく
始めから いなかったように消えるの
私を知っている僅かな人達
その存在も途絶えた日には
私がこの世界にいた記憶は何も 無くなるの
思い出す人もいない
思い出されることのない人々
でも世界は そんな人達によって作られてきたの
彼らの存在あって世界は続いている
そんな世界があるから
貴女は気丈に生きることができるの
* * *
g r a t i t u d e
まやかしの愛となっても その後に込み上げてきたもの…
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