灯りをともし あたたまる部屋にて…
* * *
『だいちとたねと』
このせかいの
なにもかもがあって
なにもかもがそろって
この たった ひとつのことも なりたっている
あらゆるすべてが ひつようふかけつ
あらゆるすべてによって いま
この しゅんかんが そんざいする
なにもかもがあって
なにもかもがそろって
あますこともなく
かくこともなく
この すべてが あすのだいちとなる
あすを きずく だいちとなる
この しゅんかんは たね
その たねは こころ
ここにある こころ
* * *
『幻を思う』
電子の海を渡り この詩の一片でも あなたに届いていたなら
時々 そんな幻を思う
ここにある想いに 息吹 吹き込まれ 映る空へと 口遊さまれたなら
どこにでもある言葉だけど 風の中に ほんの少しでも想いが 織り込まれるのなら その心に満ちてくるものは
生きた という熱だろうか
この世界の 無数の物語に重ね 時を潜りしあなたが いつか砂嵐の中にみつけるであろう 道しるべを 詩おう
時々 そんな幻を思う
* * *
灯火は幻想を誘う 日々の残酷を放れて…
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