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作品名:散文詩編 HARU-NATU-11 作者:鳴瀬羽迦

第2回   涙雨



   うちゅうのふところのなかで
   つみびとなどひとりもいない
   ぜんあくはひとのよのりんり




私には病で失ったものがあるの
皆にはあるものだから あたりまえのことだから
多くの人は ない人の気持ちに気づかない



あの人は傷ついた時 わんわん喚くけど
自分が誰かを傷つけていることには気づかないの



ひどい言葉じゃないから ふつうの話しで あたりまえのことだから
私は黙って聞いている ためいきは隠して
あなたは気づかないまま 私を否定しているのだけど



幾つになっても 傷つくものごとが いっぱい
どうしたらいい どうしたら



気にしない の おまじないも 効かないときもあるの
雨が降ってきたら思い出してみて 誰かを苦しませてはいないかしらって



あなたは持っているけど あたりまえのこと持っていない人のいることを
その人の 人生の物語りを 思い浮かべてみて
みんなが同じことなんて ないの





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