Empathize
彼の世界に 私はいないのだ
物語を読む ひとりの読者
想いを巡らせても 形のないものに
ふと 寂しさをよぎらせながらも
窓際のソファに腰掛けて
窓から入る風を素足に感じた
風をまとい膨らむカーテン
私の世界に 彼はいないのだ
あなたは 今 何を その目に映すのだろう
あなたは 今 何を その胸に想うのだろう
雲の影が 庭を流れる
風が 夏の木の枝葉を揺らす
私の目に映るもの 私が心に宿すもの
この想いは 何なのだろう
叶いもしない物語 触れることもない
なのに この想いは 何なのだろう
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ぐっばい まいわーるど
あたまをひやすじかん
それはひつよう
まいわーるどにおちいらないように
あるひ ちいさないけのなか
わたしは20秒前にささぶねをうかべた
きみは20秒後にささぶねをうかべた
こいしがぽちゃんとなげられた
はもんにゆらゆらするささぶね
はねかえってくるはもんにゆらゆらするささぶね
はやくにゆれて おそくにゆれて
おんなじなみにゆられているようで
ちがうじかんをただよっている
そうなんだ そうなんだ
あたまがひやされるよ
そうなんだ そうなんだ
ぐっばい まいわーるど
めをさまそう めをさまそう
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