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作品名:静夜想詞 作者:鳴瀬羽迦

第5回   料理タイム/マグカップ
料理タイム




料理はけっこう知的作業なのだそうだ。

(私みたいにレシピ本をちょこちょこ見ていたら違うかな?)

料理はあまり得意ではないけど、料理をする時間はなんだか楽しい。

気持ちがやんわり和んでくる。

子供の頃、捕食の世界をおそろしく思ったけど、

他の命を食して生きることに罪の意識を感じたけど、

今は少し違う気持ち。

料理をしていると、いろんなイメージが浮かんで来る。

食材に触れれば、その食材のことを思い、ありがとうって語りかけていたり。

そうして、食材を育ててくれた人達のことや、

流通に携った人達のことが思い浮かび、

たくさんの人達の手があって、こうして豊富な食材が調い、

美味しく食事をいただくことができるのだなあ、と思う。

(こんな文章なども思い浮かぶのだけど)

食する、それは生きることに繋がるのだものね。

そう、料理をしていると、

とっても有り難い気持ちがふつふつと湧いてくる。

そして、優しさになって返ってくる。






No.041202
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マグカップ




時々、手に持っていて不思議に思う。
どうして形になっていられるのかなって。



マグカップでなくてもよいのだけど。
いろいろな物、どうしてその形を留めていられるのかな?
空中分解もせずに、しっかりと形になっている。



宇宙空間に放り投げても、そのままなのかな?
地中に埋もれた場合は、土の重みで割れても、掘り出されて
土器のように繋げあわせて形が再現されるね。



生物には設計図が備わっていて、
物質にも自己組織化する性質があるみたいだけど。
マグカップは自分でその形になったのではないのだもの、
その形に作られたのだから。



最初は何だったのだろう、どこかの土?
もしかしたら違うものになっていたかもしれないね。



当たり前の顔をして、すぐ傍にある物たち。
当たり前すぎて、知ることのないこと。
知らないことも知らないままの。



なんだか、そんなことがいっぱいある。






No.041205


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