20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:静夜想詞 作者:鳴瀬羽迦

第17回   思/白いブーツの人





なぜ月はそこにあるのかと問えば、

太陽系の成り立ちから説明する人もいるだろうし、

貴方が見上げるためにと答えてくれる人もいるだろう。

柔らかな月の光が貴方の傷んだ心を癒したなら、

月は貴方のために遥か昔そこに生まれたのかもしれない。

存在の意味は、それを問い感じる人の数だけあるのだろう。

問う人のための唯一の答えがみいだされ、

それは気持ちを強くしてくれる、前に進めてくれる。

でもそれは他の問う人のための答えにはならないかもしれない。

幾つもの立ち位置があり、幾つものみつめる方向がある。

その人々の思いは糸のよう、時の風になびいたり、

織り上げられ世界を形作る、時代の模様をみせる。





No.070827
________________________________________________________________________________________________

白いブーツの人




子供とタイムマシンの話をしていて思い出した。

むかーし、まだ私が子供の頃、一人で留守番をしていた時のこと。

部屋でなにかしら夢中になって遊んでいると、

ふと人の気配を感じて、隣に続くダイニングキッチンの方を

パッと振り返ってみたのです。

すると洗面室の入り口に誰かが立っているではありませんか!!!

というより、その人は、私が振り返った瞬間に

頭の上からスーッと消えていったように見えました。

身体は青白いシルエットでしたが、私の目が捉えたのは、

膝くらいから下で、ブーツのような靴を履いる様子です。

そしてその足はつま先までスーッと消えて行きました。

びっくりしたけど怖くはなかったのを覚えてます。

その時は幽霊というより、宇宙人(?)なんて思ったのです。

幽霊は足がないって聞いていましたから、でも、その人は足だけ…

といいますかブーツを履いているようにみえたので(笑)

そして青白く見えたゆえに白いブーツの人と記憶しました。

そうそう、それで子供が“未来の人はタイムマシンでもうきているよね”

なんて急に言うものですから、思ったのです。

もしかして白いブーツの人は未来からやってきた人だったのかな、なんて(苦笑)

それとも実際に人が立っていたのではなくて未来からの

ホログラムだったのかななんて(痛)

でも、なぜ、ウチにきたのでしょうか???

未来の子孫のご先祖見学だったのかもしれませんね、なんて(汗)

今の私には分からないことだけど、

あり得ないことでなく思える自分がいたりするのです。





No.070920


← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 36