とりとめなく
すばるがみつめた127億光年彼方の銀河。
その光は127億光年かかって、ここに届いているのだから
127億年前の様子を観察しているわけで。
新しい星が活発に生まれているという、誕生間もない銀河団
巨大銀河団に成長する最初の銀河だそうだ。
だとしたら今は、どんな姿をしているのだろう。
光は届いても、その元はすでにない星だってあるのだ。
まだ光すら届かない生まれたばかりの星もあるんだ。
たえず変化する宇宙。
その宇宙は最初、野球ボールくらいの大きさだったと聞く。
想像できますか。
みんなそこに詰まっていたなんて。
今在る形が圧縮して詰まっていたわけではないけど。
そして、ある空間にこの宇宙空間が誕生したのではなく
それは無より現れたなんて。
無というのは何もない空間の意ではないそうだ。
存在すらしないという…
無というのはイメージがつかみきれない。
心を空っぽにしても、空っぽな自分がいるので無ではないし。
私たち一人ひとりも無から生まれたのではないし。
少なくとも私たちの身体は、ふたつの情報源から半分づつの情報をモトにして
こうして形作られるのだもの。
地球の変化など生活環境の経験によって記録されてきた情報…
私たちはいつから酸素を呼吸することを覚えたのだろう。
地球の初期は酸素は生物にとって猛毒に価したと聞くし。
地球で積み重ねた生物36億年の情報を超えて、原初の宇宙の情報も持っているのだろうか。
でも最初の記憶は失われ…
私たちの身体で情報は受け継がれても
ふたつの情報源の姿は見えなくなってしまうように
新たなるものに置き換えられるように。
失う、無とは失われた状態のようにも思えてしまうけど
どうなのだろう。
ほんとうに無から生まれたのだろうか、宇宙は
ただ最初の情報が失われただけではないのだろうか…。
No.050409
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