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作品名:静夜想詞 作者:鳴瀬羽迦

第10回   空色と白い雲/時間
空色と白い雲




  白い雲をみる
  拡がる空色をみる
  それだけで気持ちは和らぐよ
  この惑星は
  生き物を活かすエネルギーに
  満ちあふれている
  風が高揚をよぶ




背の高いビル群の谷間を歩いていると、

煤けた灰色ばかりが目に映る。

地面はどこもかしこもアスファルトやコンクリが敷き詰められ、

おしゃれな石畳風の歩道…それは奇麗にみえるけど…その下でだって、

土の死んでゆくのを思う。

煤煙をかぶった街路樹の泣き声に聞こえた風の音。

吹きすぎる行く先を目で追うと、

空がきれいだった。

今日は春一番も吹いて、黄砂も飛びそうで、

それでも空がきれいで意外だった。

雑踏にいて煤けたフタを閉めそうだった気持ちに、

空色が染みた。

ふんわりと空を渡ってゆく白い雲が、

ほほ笑ましかった。






No.050224
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時間




  朝の葉に宿るしずく
  陽の光に消え
  儚い美しさを垣間見る
  ささやかな喜び




ものごとの変化をみて私たちは時間の経過を感じる。
時間が変化するのではなくて、ものごとが変化するのだよね。
時間にものごとを変化させるエネルギーがあるのではなくて。
ものごと自体が変化するエネルギー(運動かな?)を持っている。
なんてことをこの頃、思うのです。



時間は物理的なものごと(変化するもの)に附随し、
変化するものごとがなければ時間の概念も存在しないのかもしれない。
時間はエネルギーとか場のような実体ではなく、
そう、つまり概念。



場であれば過去や未来の時空が存在しそうだけど、
そうでなければ、それらはなさそうで、常に今しかないのかもしれない。
でも、その今は、不思議な今にも思う。
量子の世界では過去未来同時存在の今みたいなのだもの。
やっぱり過去や未来という場を想定する概念が脳裡にあるから、
不可思議になってくるのかな。



思考未整理にて、この辺で(汗)





No.050224


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