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作品名:電子の海 作者:鳴瀬羽迦

第4回   夢となして/reveal
夢となして






長閑だ

風に揺れる

色とりどりの洗濯物

木々の緑





だけどTVはニュースを捲し立て

生活の中の悩みは耐えない





長閑だ

膨らむ

窓のカーテン

足元流る







捲し立つニュースは嘘のように

悩みなんて解決しているように





長閑に

思う







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reveal





神をみつけたければ
陽の光の中に立ち
自らの足もとをみてみるといい
神は常にあなた自身に寄り添っている


悪魔をみつけたければ
暗闇の中に立ち
息を殺して感じればいい
そこで唯一蠢く身 悪魔はそこに宿っている


物語は与えられたものではなく
自ら紡ぎだしている


天国の所在を知りたいか
地獄の在処を知りたいか
ならば頭の中を覗けばいい
すべては脳に備わっている


あなたが忘れないかぎり
逝ってしまった人はそこに生き続ける


住処とする心の揺れにあわせ
天国と地獄を行き来している






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