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作品名:水鏡 作者:鳴瀬羽迦

第6回   somehow/pease
somehow




人間は不思議 ああ いつも 自分の目線が基準

すべてが人間中心に 回ってるいるかのように 答えを誘う

太陽の目でみたって ほら 地球は涙の粒みたいなもの

貴方なんて 誰となんて 解りもしないのが 宇宙の目からみた ほんとう

太陽さえ 銀河の中の一粒で 塵のようなもの

銀河さえ まるで漆黒にばらまかれたスパンコールみたいに 無機質で

解き放たれて 因果のまじないから 心まで歳をとる必要なんて ない

未熟なままなんかではなくて 変わらない己がいる

この宇宙の創世から 終焉までを刻む あなたが

生まれた瞬間の 皮膚温を記憶した あなたが

身体の成長に 心も捕われて 忘れているあなたが

ほら 瞬きしたら 鼓動の中に 地球がみえる





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pease




個人とは 閉じた空間
記憶は この鞘の内にあるもの


それでも身体は 宇宙を構成する 微細なる一粒
そして命は 抵抗できないエネルギーの 微細なる一筋


個人とは 私が 私であれる場所
鞘は 人の一生が形作るもの


やがて枯れ 鞘は開き 場は消える


あえて例えるなら 煌めくように舞う 粒子
還ってゆく 全てのもとに






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