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作品名:幻想詩歌 作者:鳴瀬羽迦

第9回   Sad voice sounds / Fragment of Terra
Sad voice sounds


   ワタシヲ 森ニ 帰シテクダサイ


     ウスネズミ色ノ空


        息ガ苦シイデス


    焼ケツク アスファルト ニ覆ワレ


              死ンデユク 土


      酸性ノ雨ニ 樹木ハ枯レ


           花達ハ 色ヲ失ウ


    コノ汚レタ水ヲ


       大地ハ 飲マナケレバ イケナイノデスカ


   ワタシニ 森ヲ 返シテクダサイ




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Fragment of Terra


   海を見つめていると
   この星に生まれたことを想う
   波の鼓動が
   今ある時を告げる


   悲しい姿
   壊されてゆく
   その痛み
   誰も解からないから
   教えようとしているみたいで


         刻まれた傷に今日も痛みを覚える


     そう人々の心は異空間へ彷徨い出し
     大切なもの忘れてしまった


   宇宙を見つめる孤独な星の
   悲痛な叫び
   冷たく輝く月の光がささやいた


     気づかなければ
     一緒に壊れてゆくだけ


           こんなふうに?
       

    闇を照らす光を
    求めていた
    見つけた暁は儚く
    夜を繰り返す


   最後の力に望みを託すかのように
   自ら輝くことを願った
   この虚空から


           全てを燃やし尽くせ と




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