gleam
夜には 全てが闇に包まれて
ひとりの時間を漂わす
微かに浮かぶ光は
遠い日に振り返った
あの部屋の 窓明かりのように
震える手と震える心
近づけないよ 足がすくんで
あの場所から歩きだしたのは
心を忘れた 抜け殻なのか
立ちすくんだまま見送っていた
旅立つ君は 何時 気づくのだろうと
闇の夜には思い出してごらん
まだ窓明かりのしたで 泣いている
__________________________________ unidentified flying object
ある日 見たのは
夜空に浮かぶオレンジ色の光り
不思議に思い 眼をこらした
光りは震え そして
真っ直ぐに すーっと高く高く昇って行った
鋭い輝きを放った その瞬間
光りは五つの点となり
幾何学模様みたいに正確な距離を保ちて広がり
もっと高く高く 星空の彼方へ吸い込まれて行った
記憶を覚まして それはシグナル
記憶に留めて それはマーカー
あれはなんだったのだろう
声無き声は誰なのだろう
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